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『はじまりのうた』『ONCE ダブリンの街角で』ジョン・カーニー監督最新作

音楽映画のジャンルにとどまらない
爽快！胸熱！青春映画

ジョン・カーニー監督の新作を心待ちにする観客の多くが、彼ならではの爽快な音楽エンタテインメントを期待しているであろうが、『シング・ストリート』は、そんなファンの期待にしっかりと応えつつも、音楽映画のジャンルを超越。胸熱ぶっちぎりのこの物語は、間違いなく青春映画史に新たに刻まれる作品となるであろう。

音楽と映画を愛してやまないジョン・カーニー監督が、とびッッきりの応援歌を、世界中のハミ出し者達に贈る。

19世紀末フランスに実在した
二人の女性が紡ぐトゥルー・ストーリー

『奇跡のひと　マリーとマルグリット』は、19世紀末、フランスに実在した二人の女性が紡ぐ、奇跡を描いた真実の物語だ。

聴覚障害の少女たちが暮らす修道院にやってきた、目も耳も不自由な少女マリー。教育を一切受けずに育った彼女は野生動物のように獰猛で誰にも心を開かない。そんな彼女に理屈を超えて運命の出会いを感じた修道女マルグリットは、全身全霊をかけてマリーに“世界”を与えるべく教育係となる。

マルグリットが伝えようとしたもの。それは言葉の力。これまで野生動物のようだったマリーは、言葉を習得することによって、世界には有形無形問わずあらゆる事物が存在するのだということを知る。

本作の大きな見所の一つは、何と言っても、その教育過程における二人の魂のぶつかり合い。綺麗事の並んだ感動話とは打って変わって、そのぶつかり合いは壮絶の一言。理屈を超えた狂気の世界であるとも言えよう。

二人の紡ぐ物語の結末はまさに“奇跡”そのものであるのだが、奇跡の誕生には、このような常軌を逸する情熱が必然であるのかもしれない。本年度を代表する、奇跡と感動の物語の誕生だ。

『シャーロック・ホームズ』シリーズで世界的に大成功を収めたガイ・リッチー監督の最新作『コードネームU.N.C.L.E.』が、11月14日より日本で公開される。1960年代の英国人気TVシリーズ「0011 ナポレオン・ソロ」をベースに映画化された本作は、宿敵2大国家アメリカ×ロシアの全てが対極的な２人がコンビを組む、究極にして禁断のスパイ・バディムービーだ。

プレイボーイでアウトローな米CIAエージェントを『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カビルが、真面目で努力家な露KGBエージェントを『ローン・レンジャー』のアーミー・ハマーが演じる。また、国際スパイ組織《U.N.C.L.E.》のフィクサーとして名優ヒュー・グラントが登場。さらには「世界で最も美しい顔100」に選ばれたアリシア・ビカンダーをはじめ、スパイ映画には欠かせない美女たちもスクリーンを彩る。

『シャーロック・ホームズ』で19世紀のロンドンを見事に再現したガイ・リッチー監督の手腕は、本作においても遺憾なく発揮。舞台となった60年代のベルリンやローマの街並み、ファッションや小道具に至るまでを、徹底的にこだわって作り込んだ。

独特の映像と音楽、ユーモアが盛り込まれた世界観は、ガイ・リッチーが、ある意味最も勢いのあった頃の『スナッチ』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を彷彿とさせる。

オープニングからエンディングまで、全てがクールでスタイリッシュ。これぞガイ・リッチーの真骨頂だ。

ベン・アフレック主演作品