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[ディズニー] ＋ [マーベル] ＝大人たちの胸を熱くする名作

本作は『アベンジャーズ』『X-MEN』に代表されるマーベルコミックスの『BIG HERO 6』をベースとして映画化された、ディズニーによるマーベル買収後初のマーベル原作作品となる。そこからも想像できるように、本作はディズニー作品ではありながらも、どこか今までとは一味違った＋αを感じる作品に仕上がっている。往年のディズニーファンが楽しめるのは勿論のこと、マーベル等のヒーローファンやサイエンスおたくも惹きつける内容となっているのだ。

また、11月より公開中のアメリカでは、通常アニメ映画においてはファミリー層が観客の大部分を占めることが多いのに対し、本作は26歳以上の大人層が42%を占めているということからも、キャラクターの魅力だけではない、ストーリーや世界観が評価されていると言えよう。

キュートで愛くるしい“ベイマックス”が笑いを誘い、主人公らが強大な敵に立ち向かう冒険に胸を熱くし、家族愛や仲間との絆に涙する。笑い、冒険、アクション、スリル、サスペンス、そして感動。ありとあらゆるエンターテインメントが詰まった、老若男女全ての人が満足できる『ベイマックス』は2014年のフィナーレを飾るのに相応しい作品だ。

全米5館上映のスタートながら、クチコミパワーで1300館まで拡大上映された異例の大ヒット作『はじまりのうた』が2月7日、いよいよ日本公開となる。本年度アカデミー賞歌曲賞（主題歌「LOST STARS」）にもノミネートされ、俄然盛り上がりを見せる中、コアな映画ファンを招いて行われたcoco独占試写会でも絶賛の声が相次ぎ、日本でもクチコミヒットの予感が芽生えてきた。

監督は『ONCE ダブリンの街角で』を低予算ながら全米ヒットに導き、アカデミー歌曲賞を受賞したジョン・カーニー。本作ではニューヨークを舞台にした、音楽が繋ぐ出会いとはじまりの物語を描く。

主人公を務めるのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのヒロイン役を初め、数々の話題作に出演してきたトップスター、キーラ・ナイトレイ。恋人に裏切られ、音楽の夢も諦めようとしていた失意の女性を演じる。同じく家庭も仕事もうまくいかずアルコール浸りの毎日を送る音楽プロデューサーを『キッズ・オールライト』『ゾディアック』を初め、出演作に確固たる存在感を刻み続けるマーク・ラファロが演じる。

ニューヨークの街角を録音スタジオに！？

たまたま友人に勧められ仕方なくライブハウスで歌うことになった主人公と、そこに偶然居合わせた音楽プロデューサーの出会いは、彼女のデビュー話へと急発展。金のない二人はなんとニューヨークの街角を録音スタジオにすることに。路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームとゲリラレコーディングが実施されていくのだが、この出会いがやがて、2人に変化をもたらしていく。

新しい一歩を踏み出したい、あなたの背中をそっと押してくれる

本作を音楽映画といったジャンルにくくるのはナンセンスで、一映画としてずっと語り継がれていく事になるであろうが、それでもあえて断言したい。この作品を超える音楽映画はそうそう現れないのではないだろうか。映画だからこそ表現できる“音楽の魔法”。その力は無限大だ。

新しい一歩を踏み出したいのに、なかなか勇気が出ない…。『はじまりのうた』は、そんなあなたの背中をそっと押してくれる、珠玉の一本になってくれるはず。物語を見届けて劇場を後にした時、きっと、あなたは大きな幸福感に包まれているであろう。